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林田力『東急コミュニティー解約記』(Replacement from Tokyu Community)はマンションの管理会社を変更し、管理委託費を大幅に削減した事例の記録である。東急コミュニティー管理では不動産を守れない実態が明らかにする。
東急不動産は「(仮称)ブランズシティ久が原計画」のために東京都大田区鵜の木の自然林を伐採した。江戸時代からほぼ手つかずの貴重な自然林であった。これは東急不動産の住民無視体質を示すものである。マンション建設反対運動が起きたブランズ市川真間やブランズシティ守谷、二子玉川ライズなどとも共通する。東急不動産は同じ大田区鵜の木のザ・久が原レジデンスでもマンション建設反対運動を起こされた。

東急不動産の自然林伐採を朝日新聞は奇跡の森伐採と報道した(重政紀元「江戸からの「奇跡の森」、開発で伐採 なぜ守れなかった」朝日新聞2015年1月18日)。奇跡の森は朝日新聞のネーミングである。朝日新聞が、この問題を報道したことは非常に素晴らしいことである。奇跡の森はキーワードとして広がったために私も使用している。これは戦略的な割りきりであり、奇跡の森という表現の良し悪しは別問題である。

実際のところ、奇跡の森とのネーミングに対して戸惑いも見られる。従軍慰安婦の誤報に絡めて過剰・大袈裟なネーミングではないかとの声もある。これは東急不動産の開発を批判する側からも出ている。

「第4回の住民説明会の際も、昆虫学者の方が、何百年も人間の手が入っていないので貴重だとは仰っていましたが、それにしても「奇跡の森」という表現はちょっとオーバーなんじゃないですかね」(「ええっ?「奇跡の森」だったの?」『(仮称)ブランズシティ久が原ってどうよ?』2015年1月18日)

ここに住民運動の政治的幅広さがある。地域の環境を破壊する東急不動産のマンションに反対する上で右翼も左翼もない。むしろ良好な住環境を守ることは保守の思想と親和性がある。

Twitterのコメントでも今回は東急不動産が土地所有者ということで好き勝手に伐採したが、外国勢力に土地所有者になることを恐れる意見もあった。「この記事の内容だけを見れば環境関連の問題だけど、国防や資源に関わる用地の日本人名義の外国からの買収への規制や対処は進んでいるのだろうか」

私は左派の人々が住民運動で果たしてきた役割に敬意を表する。苦しむ住民の側に立つのは左派ばかりという現実さえある(林田力「主権回復を目指す会が在特会を批判」PJニュース2010年8月21日)。きっちり反対を主張する政治勢力を選択することも有権者として必要である。

一方で左翼教条主義はいただけない。たとえば階級闘争の一貫としてマンション建設反対運動に取り組む、脱原発・反TPPの一環として取り組むなどと言われるとドン引きしてしまう。住民感覚の幅広さを大切にしたい。原発再稼動や憲法改正に賛成であるが、東急不動産のマンション建設に反対という人々とも気持ちよく連携できなければならない。リベラルと称しながら右派的主張を認めない偏狭を戒めたい。

奇跡の森ネーミングへの戸惑いのもう一点は奇跡の森クラスでない、普通の森ならば伐採しても問題ないという論理を生じさせかねないところにある。しかし、奇跡の森クラスでなくても、地域住民に有用な自然はいくらでもある。東急不動産のマンション建設で潰すには惜しい自然である。
http://www.hayariki.net/tokyu/branzcity2.html
近年の開発問題における自然保護の大きな勝利に鞆の浦裁判があるが、鞆の浦裁判を基準にすると世界遺産クラスしか保護されなくなり、東京の開発問題は全滅しかねない(林田力『東急不動産だまし売り裁判5東京都政』「開発問題から考える東京都政の課題」)。生活を重視することが開発問題への対抗軸になる。ここでも地に足ついて生活する住民感覚を大切にしたい。
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